いとをかし。

1児の母の暮らしのキロク

便意に司られる

過敏性腸症候群ってご存じ?

過敏性腸症候群とは、特に病気がないのにお腹の痛みや調子が悪い状態が続く症状です。

病気じゃないんでしょ、お腹痛いの我慢すればよくね?とか言うやつがいたらマジでおまえがなってみろと言いたい。今すぐ代わってやるぞ、と。

 

私が初めて過敏性腸症候群と診断されたのは、たしか小学校中学年くらいの頃でした。

夜20時頃、お腹が痛すぎてトイレに。でもべつに便意があるとかじゃなくて、とにかくお腹が絞られるように痛い。マジで意識飛びそう!

あまりの形相に、母が夜間救急に連れて行ってくれたのを覚えています。

その時に腹部エコーをしたのですが、特に異常もなく、さっきまであんなに痛かったお腹もそのころには治まっていました。

その時の私は「本当にさっきまで死ぬかと思ったんです!嘘じゃないんです!」と心のなかで叫びながら、今もまだ痛い風を装っていました。

その時の診断が「過敏性腸症候群」。はじめてこの病気を知りました。

 

日常生活に支障ですぎ問題

ここから私と過敏性腸症候群の壮絶なお付き合いが始まります。

とにかく私は朝に起こるので、登校前はマジで地獄。

トイレに長時間こもります。そのせいで若干遅刻気味でした。

授業中はさほど気になったことはないですが、

テスト中などの簡単に外に出られない&静かな空間はやばかったです。

想像するだけでお腹痛い。

あとは発表の前とか、とにかく緊張する場面でのお腹痛い率100%。

朝礼とかでみんなが集まっている場面もやばいです。

 

卒業して社会人。割と自由な生活で、学生時代よりましかなと思ったらもっとやばかった。

まず仕事の会議中や商談中はトイレに立つなんて絶対無理。

あとは車、バス、電車などで移動するとき。すぐにトイレにいけない空間NG。

デートで花火大会とか初詣とか、人込みに行くときもかなりドキドキもんです。

とにかく、混んでる場所も静かな場所も、すぐにトイレに行けない状況も過敏性腸症候群の私にはツライもんでした。

 

今は結婚して子供もいますが、出かける前はトイレにこもるし、移動中も子供以上にトイレ休憩挟みます。

20年くらいこの状態なので慣れたもんですし、もう治らないだろうなと思っているものの、治ればいいなというのが本音。

 

食べ物で改善する!?

今私が期待しているのがFODマップ!

オーストラリア生まれの食事療法で、過敏性腸症候群に効き目があるとのこと。

過敏性腸症候群に影響のある食材を極力省き、自分が何に影響されているのかを探る食事療法だそうです。

調べたところ、この省くべき食材の多いこと!

これ食べるものかなり制限されるなぁ・・・無理かも。というのが初めて見たときの感想です。

私はガッツリ実践するのは性格的に無理なので、ゆるーく日常生活に気を付ける、避けれるものは避けるといった程度から始めました。

一番驚いたのは、お腹にいいとされている食物繊維を含むものや豆類、根菜、ヨーグルトなどが過敏性腸症候群には向かない食材だったこと。

なんとなくお腹の調子を整えようとヨーグルトを食べる、食物繊維をとる、は間違いだったということです!まじか!

高FODマップ食材を全部省く!は無理でも、できるだけ避けることは可能です。

なぜなら、米、肉、魚などは制限されてないので食べてOKだから!

野菜類や調味料系をできるだけ低FODマップ食材にすればいいと考えれば、できなくはないですね。

ちなみに私は乳製品と人工甘味料がNGです。ほかにもいっぱいあるんだろうなぁ・・・。

 

気持ちが分かりすぎてやばい。

なぜこの記事を書こうかと思ったかというと、おもしろい本を読んだから。

時をかけるゆとり (文春文庫)

時をかけるゆとり (文春文庫)

 

この著者もお腹が弱くて、本の冒頭「便意に司られる」という見出しから始まります。笑

私の頭の中で地球は二つのエリアに区分される。トイレがある場所とトイレがない場所である。

わかるわかるわかるわかる。